風を待ちながら。

まだ入学したばかりのころ、

授業終わった後にすることがまだ見つけられてなくて、

遊ぶ相手とかもまだいなくて、

方向音痴のくせに冒険心の強い私は

毎日毎日色んな道を通って家を目指して帰ってました。

９割以上が見当はずれな場所に続いてて、

細い山道、夜は街灯もなくて真っ暗で

茂った木々でトンネルみたいになってて

空まで覆って隠されてて、っていうおかしな道ばかり。

今の通学路はその時見つけた最速の山道です。



そんな開拓をしてる中で、見つけた場所。

細い道路で車がほぼ全く通らない、

その途中にある開けた池。

人工物は道路しかなくて、

空が３６０度見渡せる。

ひと目でものすごく気に入ってしまって、

それからことあるごとに、何かあるたびに、

ちょくちょく足を運んできました。


全く車の通らない夜に行くことがほとんどなので、

いつもきれいな星空とか、

きれいな月とかを見てた。

朝焼けを見たこともあった。

いつの間にか、落ち込んだりした時とか

悲しいことがあった時、必ず行く場所になった。


そんなこんなで今はどん底にいて抜け出せてないので、

やばい海に飛び込んでしまったあの日からずっと、

旅行とかで物理的に来るのが無理な時以外はほぼ毎日、

ここに来ています。。


早く元気になりたいのになぁ。。

気になる。

なんだかとんでもないことに気づいてしまったかもしれない。

あれ。あれ。

おかしいな。うん、おかしいかもしれないな。

でも気のせいかもしれないしな。

気にしなかったら大丈夫かな。

でも気になるしな。

気のせいだったら恥ずかしいしな。

うー。。どうしよう？？


もしそうだったら、なんか困る。

めちゃ困る。

ああ、気になる気になる気になるー。。

ちょっとすっきり。

あぁあぁあ。

ついに－１０キロを達成してしまった。。

結構ちゃんと食べるようになったから、

もうこれ以上減らないと思ってたんだけどなぁ。。

やっぱ精神的なものなのかなぁ。。

いつリバウンドしだすんだか非常に怖いなぁ。。

とってもビクビクです。


まぁ、きっともう大丈夫でしょう。

わけもなくそんな気がする。

だいぶ落ち着いたんで。

うん、大丈夫ー。



すごくすごく辛いことがあって、

とても大切なものを失ってしまって。

でもなんか泣いたら負けというか

泣いたらずるいというか

なんかプライドが許さなくて、

意地でも人前で泣かずに笑って強がって

泣き言も文句も本心も全部出さずにためこんでたら

いつの間にかかなりひねくれてしまって。

ねじまがってしまって。

心にもないことを言って、

人を傷つけてしまったりした。

そして自分もいっぱい傷ついた。

でも泣けない。悪循環。

余計強がって、結局全部失った。

ある種すっきり？　でも喪失感は残る。。

むずかしいなぁ。

もうちょっとだけ考えよう。

鏡のむこう。

歩いていたら、大きな鏡を見つけた。

鏡の向こうで、私のそっくりさんが海を彷徨っていた。

深い深い海にひとり浮かんで、陸を探すこともなく

ただ月をつかもうと必死にもがく。


応援したい。

でも、今の私はつかめないことを知っている。

だってそこには本物はない。

実体がないんだもの。

見ているしかできなくてもどかしい。


いたたまれなくて、何度も目を逸らしたくなった。

だけど頑張って見つめよう。

目を逸らしたら、きっと「今」の私も前に進めない。

よろしく。

浜を歩き始める。

月が見えなくなったけど、星はきれい。


浜に取り残されたとき、死んでしまいたいくらい辛かった。

もういっそ死んでしまおうと思った。

でも、月は無言で歩けと言った。

だから歩きだしてみた。

月はそこにいて、一緒には来てくれない。

わかってたけど、なんかさみしい。

沈みゆく月を何度も振り返って、

もうすぐ日が昇ることに気づく。


また月に会えるかな？

会えたらいいな。

もう海には出たくないな。

ずっとこの道を歩いていきたい。


でも、やっぱりちょっと辛いから

日が昇るまでは振り返っていたいな。

もう見えないけど、ありがとう。

また次会えたら、よろしく　って言う。

それが月と私の約束。