高校のカーディガン。。

高校入学した日から・・・何年だっけ。

とりあえず高１の時から毎日着てきた紺のカーディガン。


冬服の時も、夏服の時も、セーラー服の上に重ねて

ずうっと着てたカーディガン。


がんばる時もめんどくさい時も、

勉強する時はこれを着たらやる気出る。

だから高校を卒業しても手放せなくて、

セーラー服は着なくなってもカーディガンはそのまま

私服の上に重ねて結構な頻度で着てきました。


胸にＫＨとか学校名っぽいのが入ってるけど・・・

大阪ではバレないかな？？って思って

堂々と着てたり。


兵庫に戻っても

「私もう院生やし・・・まさか高校の着てるなんて思われない！！」

ってタカをくくって堂々と着てました。

おしゃれに気を使わなくなった分、院生になってからの方が

むしろ着用頻度上がった。

こんなに着続けてる人って、いないんじゃないかなぁ。



「あんたそろそろ恥ずかしいでしょ」と母に呆れられます。

大学生の６つ下の弟と並んで歩いてると、私が妹に見られます。



別に若く見られたいわけでなく、ただ、

このカーディガンが便利で着心地が良くて、

だからずっと着てしまうんだと思います。



９年も着続けてきたもんだから

あちこちほつれて、擦り切れて、てかって、

それでも着続けてきたけど。


今日、気づいたらひじの所に２センチくらいの穴があいてました。

その横にも縦に５センチくらいの裂けるようなほつれが。


古いんだから今度こそあきらめて捨ててしまえばいいのに、

私は思いのほかショックだったみたいで、

気づいたら針に糸通して、繕い始めてました。


ところが、縫った場所から布が崩れていく。

布の目をかがって、寄せ集めて、固く繕ってはみたものの、

もうそんなに長くは持たないのかなぁ、と感じてしまって

なんだか悲しくなりました。



物には記憶があるのだと信じています。

高校、大学、院で学んだできたことはひとつひとつが大切で

ずっと覚えていたいけれど、私の記憶には限界があるから、

私のかわりにこのカーディガンが覚えていてくれたら、

それはきっととてもうれしいことだから

だから勉強する時はそばにいてほしい。




このカーディガンは、私が学生である証。

「学校」という場所に通い続ける限り、私は学生でありたいから。

気持ちを引き締めるためにも、ずっと着続けていくんだと思います。


学生でいられるあと１年を過ごしたら、

きっと思い残すことなく手放せるんじゃないかな。